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2007年3月25日 介護医療
~在宅ケアへの想い~
ケアマネジャーさんや介護職の方とお話した際「ご利用者の主治医の方とも情報共有で
お話しなければいけないのは分かってはいるけど、医療知識が乏しいので苦手だわ」の
お声を伺う事が多いです。
ねこの手ではそんな皆さんの気軽にご相談が出来る『パートナーズドクター』として、
世田谷区の桜新町クリニックの鮫島先生にご指導頂いています。
今号では『パートナーズドクター』の鮫島先生から皆さんへメッセージを頂きましたので、
ご紹介します。
当クリニックは在宅診療を開始して8年目を迎えます。
現在では公的な介護保険制度が創設されていますが、誰にでも十分満足のいく制度とはいえないようです。ここでは、日頃、在宅診療に携わってきたなかで私なりの在宅に対する想いを述べたいと思います。
医療というのは、医学に基づき行われるものですが、その行為は医師/患者のコミュニケーションと適切な医療技術を駆使する、ひとに対する医療行為と言えます。
そのなかでも在宅ケアは、より個人との関係が密接となり、その範疇はとらえきれないほど広く、また多様になります。だからこそ、やりがいがあり、私がずっと在宅医療に携わってこれた理由でもあります。
一人の人間が唯一無二であるように、在宅診療における医療は、その患者さんだけのオリジナルになります。決して、画一的に医療サービス提供者が一方的に提示するものではありません。
在宅のなかでも、ターミナル・ケアの現場を経験した方なら、その想いに共感していただけると思います。
死期の近づいた患者さんをどう看取っていくか、家族の心のケアをどうするか、こうした場面で在宅に携わる医療スタッフの力量が試されます。患者さんが亡くなられた後に、家族から心からの謝意をいただいたときには、医療人として幸せ感じます。
また人間の生死という尊厳のある世界だからでしょうか、その現場に立ち会うことによって、人として自分が成長できることも実感しています。
私が、在宅医療に携わる全ての医療スタッフにとって大切だと思うことは一つ。
患者様と苦楽を共にできること。医学的専門知識や技術とは別のことです。
病に冒された患者にとっては、喜び、悲しみに対する感受性が高くなっています。
たとえば患者さんの庭に咲いた沈丁花の香りを一緒に楽しみ、いつもは苦痛そうな患者さんに一瞬、笑顔を見せてくれた、など。
在宅診療の現場にほしい基本姿勢、原点というものは、従来の医療スタッフ、患者という一方通行的な関係ではなく、心と心の通う人間関係なのではないかと思います。
医療法人社団翔未会 桜新町クリニック院長
鮫島 正継

● 医療法人社団 翔未会●
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