三好春樹 先生 講演会レポート - 介護コンサルタント ねこの手

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三好春樹 先生 講演会レポート

2007年02月18日

新しい介護が始まっている
寝たきりの人こそぜひ旅行を!

新しい介護が始まっている
寝たきりの人こそぜひ旅行を!

三好春樹先生講演会から

介護分野の第一人者で、新しい介護のあり方を提唱する三好春樹先生。独特の軽妙な語り口で自身の体験をまじえながら、参加者にも質問を投げかけ、話の中に巻き込んでしまう講演会はいつも大盛況です。12月8日に開かれた講演会(主催:株式会社ねこの手)も、楽しく有意義なひとときになりました。その講演の一部をご紹介します。

高齢者自身が生活の主人公

 介護の介は何の介だと思いますか。媒介の介なんです。媒介というのは、“他のものを通してあるものを存在せしめる”という哲学用語です。高齢者が生活の主人公になるために私を媒介にする、それが介護なんですね。介護者は“考える杖”ということです。考え、行動し、誘いかける。そこが単なる杖と違う。私達自身を杖にして、高齢者がしたいことをすれば、彼らだけでなく、私たちもイキイキする。これが介護に必要なんですよ。つまり高齢者が受け身的では介護とはいわない。1人1人に「死ぬまでにやりたいことない? 行きたいとこない? 連れてってあげるよ」これです。「いっぺんあそこに行ければ、もう死んでもいい」といいます。でも、帰ってきたら「来年はあそこに行こう」となる。個別的、個性的、個別ケア。これが介護に必要不可欠なことなんですよね。

生活を変える、人生を変える

 現代では、“認知症は脳細胞の病気である”というとらえ方にどんどんなっています。でも、高齢者の認知症というのは、そんなに単純じゃない。
  竹内孝仁という先生は、寝たきりの原因は脳卒中ではないと立証した方です。手足が麻痺しただけで寝たきりになるわけがない。麻痺した体で、もう一度生きていこうという気持ちがなくなったから、寝たきりになると。認知症も同じで、人生の目的を失うから “閉じこもり症候群”に陥り、認知症が進んでいく。症候群の第一段階、家から出なくなる。第二段階、部屋から出なくなり、ベッドから出なくなる。第三段階、人間関係がなくなって会話をしなくなる。これが何か月何年と続いた人は、例外なく寝たきりと認知症になってしまう。つまり、生活のあり方、人生のあり方に原因があるんだから、介護は生活を変える、できれば人生を変えるところまで踏み込めば、認知症も寝たきりも予防できるはずだ、ということなんです。

旅は最高のリハビリ

 閉じこもり、生活空間が狭くなって、人間関係がなくなっていく。それを一挙に解決する方法があります。デイサービス、デイケア。家族のかわりに数時間お世話しましょう。そんな消極的な位置づけをしないでください。高齢者の失われた人間関係と生活空間を取り戻すことで、主体を再現していく。ものすごく有効です。さらにもっといい方法がある。それが旅行です。5年10年寝たきりの方を旅に連れ出す。最初は恐いです。何が起こるかわからない。看護師さんを連れ、ここで倒れたらこの病院と全部調べていきますが、露天風呂に入って喜んで、朝起きたら「朝風呂に入る」。帰りの車では「来年はどこ行こうか」って。くたびれるのは介護職で、本人はほんと元気になります。「旅は最高のリハビリ」といったのは、遠藤尚志さんです。失語症者のグループ訓練というのをしていて、2年に1回、右片麻痺で失語症、車いすという方たちを連れて海外旅行に行くんです。1年に1回は国内へも行ったりするんですけど、これに出た方は「ああ、この体でも生きてて良かった」と思うわけですよ。生きる目的を取り戻してもらうこと、高齢者が主人公になる世界、それが介護の目指すところですね。


先生の実体験をまじえた話につい引き込まれていく。笑いも起こるなごやかな雰囲気も人気の秘密

会場の一角には介護の教科書といえる三好先生の著書や推薦の書籍が並ぶコーナーが開かれた。休憩時間には先生自ら本選びのアドバイスも

三好春樹先生
1950年、広島県生まれ。特別養護老人ホームの生活指導員として勤務後、理学療法士となる。
1985年「生活とリハビリ研究所」設立。現在、年間180回を超える講演と実技指導を行い、現場に絶大な支持を得ている。
生活リハビリ交流誌『月刊ブリコラージュ』発行人。
主な著書に『関係障害論』『痴呆論』(雲母書房)、『完全図解 新しい介護』『実用介護事典』(講談社)など。



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