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東北大学 川島隆太教授 インタビュー

2007年03月28日

学習療法は、「音読と計算を中心とする教材を用いた学習を、学習者とスタッフがコミュニケーションをとりながら行うことにより、学習者の認知機能やコミュニケーション機能、身辺自立機能などの前頭前野機能の維持・改善をはかるものである」と定義されています。
今後『癒しの旅倶楽部』誌面では、皆さんが旅に出る!ご自宅や施設での準備として、『学習療法』について毎号でご紹介していきます。

学習療法で介護予防を!

学習療法は、「音読と計算を中心とする教材を用いた学習を、学習者とスタッフがコミュニケーションをとりながら行うことにより、学習者の認知機能やコミュニケーション機能、身辺自立機能などの前頭前野機能の維持・改善をはかるものである」と定義されています。

今後『癒しの旅倶楽部』誌面では、皆さんが旅に出る!ご自宅や施設での準備として、『学習療法』について毎号でご紹介していきます。
第一回は『学習療法』の提唱者である東北大学・川島隆太教授のインタビューをご紹介させて頂きます。

学習療法考案のきっかけはどの様な事がだったのでしょうか?

きっかけは「宝島」という雑誌で『ゲームと計算』という題名で記事を書いたのが きっかけでした。
その掲載記事から「ファミコンより計算の方が子どもには効果がある!」と話が広まり、当時子供の学力向上に『読み書き・計算』を用いておられたくもんさんから連絡を頂いたのが始まりでした。

学習療法考案の経緯は、脳科学の知識や技術を応用して、子どもたちの脳をより健全に発達させるための教育のあり方を考えたいとの考えが原点になります。このために、平成9年に、東京外国語大学田島教授・立命館大学 吉田教授・公文公教育研究所と共同研究チームを発足し(後に日本大学泰羅教授が合流)、脳科学と教育に関する研究を開始し、「音読や単純計算により前頭前野を活性化し、その機能を高めることができるのではないか」という仮説を作りだしました。

この仮説を検証するために、平成13年に、科学技術振興機構「社会技術研究推進事業」の補助を受けて、福岡県大川市・社会福祉法人道海永寿会において認知症高齢者を対象としたモデル研究を開始し、音読や単純計算の学習により認知症高齢者の前頭前野機能を改善できることを、脳科学や認知心理学の立場から明らかにしてきました。そして、学習用教材の改良や、教材を介したコミュニケーションのあり方の検討などを行い、学習療法システムを完成させました。

我々にとっての学習療法は研究対象ではなく、社会に還元できるものだと思っています。

介護保険改正に伴い、『介護予防』が加わりました。
川島先生にとっての学習療法における『介護予防』はどの様なものですか?

今、世間で言われている介護予防は『運動・食事・睡眠』と言われ、寝たきりの防止で
かありません。
介護する家族は『身体が元気な認知症』が一番困ります。

身体が元気であれば、介護を受ける為のお金もかかりますから、今の介護予防は
『一番困る認知症』を作っています。
「脳の介護予防は脳の健康から」とも言われていますが、私は『心と身体の健康』と
『脳の健康が』あってこそ、真の健康を得られると思っています。

学習療法は『読み書き・計算』をツールとして活用され、施設や在宅のスタッフと お客様とのコミュニケーションに有効的だと思いますが、川島先生の提唱される 学習療法を活用された、正しいコミュニケーションの仕方について教えて下さい。

どんなコミュニケーションの方法でも、リスクは必ずありますので、正しいコミュニケーションの方法をきちんと皆さんが理解された上で、行って欲しいと思います。
例えばくもん以外の出版社等からも私のドリルが出ていますが、実はあれは全て 『健康な大人用』で、くもんから出されている教材のみが『認知症』の方に対応しています。

くもんから出されている教材については誰が使っても、均一な一対一のコミュニケーションがとれる様に作っています。
『きちんとコミュニケーションがとれる』事がキーワードなので、皆さんも正しい教材と知識と手法の学習療法を活用されて、ご利用者の方とのコミュニケーションを行う様にして下さい。

川島先生は学習療法を普及させるための教育活動として学習療法研究会を設立され、会長もされておられますが、今後『学習療法士』を目指す介護職の皆さんにメッセージをお願いします。

学習療法を介護現場で当初は、介護現場の方々に、この効果が「信用出来ない」という気持ちがあったという事もあり、施設の高齢者も学習療法へのやる気は見られず、そのご家族への理解を得る事も大変でしたが、今ではその効果を理解して頂き、現在は全国の約400施設で導入されています。

介護職の皆さんの中には、「自分の信じるケアしかやらない!」いう排他的な考えの方もおられる様ですが、何でもそうですが「自分の信じるケアのみしかやらない!」というのは愚かな事です。
「むしろ自分の信じたケアがあるなら、その中の15分を学習療法に貸して欲しい!」と 介護現場の皆さんにも言ってきましたので、皆さんが今後、学習療法士を目指されて職場で活用される際にも、この様にご提案下さい。

「川島先生とお会いした記念に『脳を育む』というお言葉とサインを色紙に書いて
頂きました。」
写真左:ねこの手 代表取締役・伊藤亜記   写真右:川島隆太教授

川島隆太 東北大学教授 医学博士

1959年、千葉県千葉市生まれ。東北大学医学部卒業。同大学院医学研究科修了。スウェーデン王国カロリンスカ研究所客員研究員、東北大学助手、講師を経て、現在同大学教授・医学博士。前文化審議会国語分科会委員。脳のどの部分にどのような機能があるのかを調べる 「ブレインイメージング研究」を専門とする。

主な著書
 『痴呆に挑む ― 学習療法の基礎知識』
 『脳を鍛える大人の計算ドリル』
 『脳を鍛える大人の音読ドリル』
 『自分の脳を自分で育てる』
 『脳を育て、夢をかなえる』(以上くもん出版)
 『読み・書き・計算が子どもの脳を育てる』(子どもの未来社)
 『朝刊10分の音読で「脳力」が育つ』(PHP研究所)
 『子どもを賢くする脳の鍛え方』(小学館)など多数。

●川島隆太研究室ホームページ●
URL:http://www.idac.tohoku.ac.jp/dep/fm/

● 学習療法研究会ホームページ●
URL:http://www.gakushu-ryoho.jp/index.html


この度、東北大学・川島隆太教授と公文教育研究会の認定資格である学習療法士1級をねこの手 代表取締役・伊藤亜記と取締役・平澤かおるが取得しました。

今後は正しい『学習療法®』の知識と手法の推進、学習療法士の普及にも努めてまいります。



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