漫画家 くさか里樹さん インタビュー - 介護コンサルタント ねこの手

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漫画家 くさか里樹さん インタビュー

2007年03月26日

1人ではできない。だから、みんなで力を合わせればいい!
2003年から講談社『イブニング』誌で連載中の介護現場を舞台にした漫画『ヘルプマン!』。介護未経験の若者から介護世代まで、一般読者をひきつけているだけでなく、介護のプロの間でも愛読者は多数。この漫画を描いているくさか里樹さんにお話を伺いました。

1人ではできない。だから、みんなで力を合わせればいい!

2003年から講談社『イブニング』誌で連載中の介護現場を舞台にした漫画『ヘルプマン!』。介護未経験の若者から介護世代まで、一般読者をひきつけているだけでなく、介護のプロの間でも愛読者は多数。この漫画を描いているくさか里樹さんにお話を伺いました。

プロも納得する『ヘルプマン!』のリアリティはどこからきているのですか?

  私は介護のプロでもなんでもないので、介護現場の方にお話を聞いたり、資料や体験談を読んだりして、それを自分に置き換えていくっていう形で描いています。例えば、私にも人を幸せにできる自分でありたいという理想があるけれども、いざ、私が介護の現場に入ったら、おそらく3日くらいで笑顔が消えていくだろうなって。容易に想像がつくんですよ。だってね、主人との人間関係だけでも、不機嫌な顔してれば、相手も気分悪いだろうなって思うんだけど、直らない(笑)。たかが夫婦関係でそれですからね。肉体も精神も酷使する現場で、笑顔でいられるわけがないっていう想像に置き換えていくわけです。私が想像できるということは、介護したことのない読者にも想像できるわけですから。

男性を主人公にしたっていうのは、誰かモデルがいたんですか。

  いいえ、特にモデルというのはいないんです。ただ、できるだけ介護から遠い人を主人公にしたかった。だから、学生で、人生のことを深く考えていない若者で、女性のヘルパーさんが多いから逆に男性にしてって。最も介護から遠そうな人を主人公にすることで、介護というのは誰にでも関係があると訴えたかったんです。

そもそも『ヘルプマン!』を手掛けられたきっかけは?

  介護の漫画を描こうと思ったわけではなくて、今も介護の漫画を描いているつもりはないんです。普通の人間関係を描いている。その舞台が介護現場だ、というだけなんです。
  これまでもずっと、人生の中で出会うさまざまな人間関係を漫画に描いてきたんですが、より色濃く人間関係が凝縮されているのは、もしかして介護かもしれない、介護現場という設定で描いてみたいなって、ばくぜんと2、3年思っていたところに、たまたま介護の漫画を描きませんかという話がきて、すぐ、OKしたんですよね。

漫画家を志したのはいつ頃からですか?

  中学2年の時からもう決めてましたね。ほんとに勉強が嫌いだったんで(笑)。うちは学歴にこだわる家ではなかったんですが、それでも、漫画家としてちゃんと食べられるようになるまでは許されなかったので、高校卒業後、知的障害者が仕事に通う通所授産施設に勤めました。3年くらいで漫画家としてデビューしたんですけど、仕事はおもしろかったですねぇ。彼らって、個性が全開なんで(笑)。感情が丸見えで、ほんとにかわいいというか。最初は、どう接していいかわからない恐さはあったんですけど、接しているうちに、同じ感情を持った人間同士なんだということがわかって。それを感覚としてわかったのが、自分の一番の勉強だったかなというのはあります。

そういう経験も漫画を描く上に生かされていると?

  すべてですよね。そういうことが特別というのでなく、日常の人間関係すべて。私たちの子供のときは3世代4世代が交流のある時代でしたから、いろんな人と接してきてるじゃないですか。両隣に名物のおばあちゃんがいたり、母親の近所付き合いも見てきているし。いろいろな人間関係の中で育ってきている。そのすべてが私の作品のベースですね。

今後のご予定は?

 連載中の『イブニング』の方で、もうすぐケアギバー編が終わるので、新しい展開を5月頃からスタートさせるつもりです。介護といえば、壮絶な介護をこうして乗り切ったとか、すごい方の話がたくさんありますよね。でも、「できないよ、私には」としか思えない。理想はあるけれど、できない自分がいる。がんばるためにはがんばれない自分を受け入れることが必要だろうし、でもそれは1人でできることじゃない。1人でいると、発想がどんどん狭くなっていきますよね。そんな時に誰かにふっと当たり前のこといわれて、「そうだった!」って気づくことがいっぱいある。そういう人との関わりを大事にして、「みんなでやっていけばいいじゃん!」みたいなことが漫画で伝えられればいいなって思っています。

くさか里樹さん くさか里樹さん

1958年高知県生まれ。高知県立追手前高等学校から高知市内の通所授産施設勤務後、1980年『別冊少女コミック』(小学館)にて『ひとつちがいのさしすせそ』でデビュー。その後、さまざまな作品を執筆し、2003年より『イブニング』(講談社)にて介護漫画『ヘルプマン!』連載開始。現在、連載をまとめた単行本も第7巻まで出版されており、5月には 第8巻発売予定。

ヘルプマン!©くさか里樹/講談社
『ヘルプマン!』第7巻 講談社刊 
介護保険制度で見失った本当の人間愛。
ケアマネージャーは、老人とその家族の救世主なのか!?


*くさか里樹さんも協力している[がんばらない介護生活を考える会]では、さまざまな活動で介護家族をサポートしています。



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